イルリメこと鴨田潤のこれまでの作品から、
100篇の歌をまとめた自身初の詩集。
新作アルバム「三」(全8曲収録CD)を同封。
イルリメ、鴨田潤名義の作品に加えて、(((さらうんど)))、SPDILLなどのユニットや、様々なアーティストへ提供してきた歌詞から100篇の歌をまとめた詩集『言葉の星座』。また合わせて収録される鴨田潤名義での新作アルバム「三」は、作詞・曲と歌は全て鴨田自身、ギターには(((さらうんど)))でもサポートを務めていたKASHIF氏を迎えたソロアルバムです。MIXはIllicit Tsuboi氏が担当。2000年代初頭のデビューから約20年。常に素晴らしい楽曲を作り続けてきた鴨田潤の才気溢れる詩の世界をこの機会にぜひとも堪能して頂きたいです。
詩集「言葉の星座」
CDアルバム「三」
詩集「言葉の星座」
1.galaxy express / 2.UFO日和 / 3.ファウルする休日 / 4.ファウルする平日 / 5.今日を問う / 6.内緒&ロール / 7.夕べの雨 / 8.オープニング / 9.ブー メランセレモニー / 10.閑話休題 / 11.フライング / 12.目無し / 13.たちんば / 14.ドライフラワー / 15.こだまにめだま / 16.未だ、知り染めし岐路 に / 17.トリミング / 18.元気でやってるのかい? / 19.カレーパーティー / 20.さよならに飛び乗れ / 21.たれそかれ / 22.HELLO MELLOW / 23.とら べるびいつ / 24.emptyhours / 25.現花 / 26.日向月 / 27.Sleeping Beauty / 28.Your shoe / 29.Under The No Sun / 30.Lip Sync / 31.Oyasumi / 32.ハイチェック / 33.レールのその向こう / 34.なみだの色 / 35.あの子のあの頃 / 36.Lovers Rock / 37.絵空葉書 / 38.いい時間 / 39.なんともまあ なんだかなあ / 40.野球盤のなか九つの一秒 / 41.わらって.net / 42.Myかわいい日常たち / 43.月下美人 / 44.Dream Baby Dream / 45.Dont Speculate / 46.Gonna Rain / 47.The Nap / 48.ぴん / 49.Raw Town / 50.Bite My Nails / 51.You / 52.Neverland / 53.Breezing / 54.夜のライン / 55.サマータイマー / 56.Skyper / 57.Gauge Song / 58.タイムリープでつかまえて / 59.冬の刹那 / 60. R.E.C.O.R.D. / 61.空中分解するアイラビュー / 62.IMAGINATION_.oO / 63.Neon Tetra / 64.きみはNew Age / 65.半径1mの夏 / 66.Hocus Pocus / 67.Siren Syrup / 68.Boys & Girls / 69.乙zz姫 (Sleeping Beauty_Pt.3) / 70.Please Be Selfish / 71.Time Capsule / 72.梔 / 73.Her In Pocket / 84.フルーツサンド / 85.ゆめいどりいむ / 86.君の好きなバンド / 87.ハウスミュージックだけが / 88.Blue Canary / 89.Reason To Dance / 90.One Morning / 91.Note / 92.瞬間 / 93.終わりよ / 94.愛 / 95.久々 / 96.道草 / 97.切札 / 98.旅の雫 / 99.最中 / 100.100CDアルバム「三」
作詞・作曲:鴨田潤
Guitar, Guitar Arranged by KASHIF(PPP)
Mixed & Mastered by The Anticipation Illicit Tsuboi @ RDS Torirtsudai
全国の書店・レコード店にて発売
カクバリズムデリヴァリー、
タワーレコード各店舗・オンラインにてステッカー特典あり
鴨田潤 / 久々【OFFICIAL MUSIC VIDEO】
ライブ
鴨田潤
詩集「言葉の星座」+アルバム「三」
発売記念ワンマン @下北沢 440
5月30日(土)
『鴨田潤 詩集『言葉の星座』+アルバム『三』発売記念ワンマン』
@下北沢440 公演延期のお知らせ
カシーフによる全曲解説
アルバム『三』でギターを弾いて頂いた
カシーフさんによる全曲解説です。
4
道草
5
切札
6
旅の雫
7
最中
8
100
1.終わりよ
2.愛
3.久々
4.道草
5.切札
6.旅の雫
7.最中
8.100
詩集からの10篇とその英訳
英訳:mmm
「トリミング」
だから「Trimming」
So「カレーパーティー」
牛肉切るのめんどくさい「Curry Party / The Japanese Curry Party」
So much hassle chopping up beef「たれそかれ」
夕暮れもたれたバスの中「Taresokare / Who's There In The Dusk」
Slouched on a bus at dusk「Oyasumi」
おやすみ「Oyasumi / Sleep Tight」
Sleep tight「いい時間」
ふいに何故か今訪れた「Ii Jikan / A Real Good Time」
Out of the blue, time dropped by「Gonna Rain」
薄っぺらな靴底で跨いで「Gonna Rain」
Striding across in thin-soled shoes「The Nap」
午後2時の眠気甘いみかんみたいで顎が溶ける「The Nap」
The drowsiness at 2PM is a luscious mandarin that melts jaws「Siren Syrup」
ダブついたままの青春がいつの日も恋を急かすから「Siren Syrup」
Dragged baggy youth lusts for love to this day「切札」
会社のなかではdiamondsの3「Kiri-fuda / Ace Up the Sleeve」
Within the office, a three of diamonds「最中」
きみが陰口を叩く最中「Sanaka / While You」
While you talk behind someone’s backtofubeatsのイルリメベスト選曲
tofubeatsさんに鴨田潤の楽曲の中から
選曲とコメントを頂きました。
A
B
イルリメさん、またの名を鴨田潤でありJun Kamodaでありモユニジュモでもある…そんな氏の多彩な魅力を少ない曲数で…と言われると非常に難かしい!ただこのイルリメさんの詞をまた見返しておりますと、音楽性は移ろいつつもメッセージには共通のものがあるように思えまして、どの時期のものを切り取っても古びない、一貫したイルリメさんの曲における強烈な個性と信念をいろんな形で感じられる、そして自分な好きな楽曲をチョイスさせていただきました。
ラッパーとしてキャリアをスタートさせたころ頃の音源から世間一般のカッコつきの「ラップ」とは完全に一線を画しているのがイルリメさんの凄さで、それが特に感じられる楽曲が自分的には「今日を問う」です。ここまで前進していく音楽がほかにあるでしょうか。日本におけるある種のラップの頂点であると今も思います。実際のラップ力だけでなく、作詞的にもスキルフルこの上ない…当時から他の追随を全く許さないスタイルは当時の主流の日本語ラップよりも自分にとっての礎ともなりました。「内緒&ロール」や「流星より愛をこめて」といった同時期の楽曲群は今聞いてもマジで抜群に新鮮です。スピードメーター高山さんとのユニットspdillもそんな時期のラップ(「empty hours」)がこれまた古びない高山さんのサウンドメイキングの上で味わえる好盤で、イルリメさんが書いた詩をナレーターが朗読したスキットが「チャームポイント」。lyrical school「わらって.net」もそうですが、イルリメさん以外が歌う楽曲は氏のメッセージ性が浮き彫りになってくるので別角度のおもしろさがあります。前のめりな気持ちと後ろめたさが交錯する素敵な歌詞です。
弾き語り期の「プロテストソング」「おんなのおっさん」もそうでしょう。他人について自分越しに描くときの描写がとても素敵です。このあたりの楽曲だと「いい時間」についてはもう説明不要でしょう。アッパーな「元気でやってるのかい?」も実は執拗に繰り返される質問の中で人との距離感が描かれているような気もします。
イルリメさん本人が属すバンドでありながら客演のような雰囲気もある(((さらうんど)))での仕事はさわやかな雰囲気がまた違って面白いです。一方で「ファールボール」というおなじみのモチーフが出てくるのも楽しいですね。
最後はのちに本人でリメイク等もされて代表曲となっている「トリミング」。ポップスからサンプリングするのはまだ御法度な時代に、関西のバンドをサンプリングしてこの曲が作られていることに自分は超絶影響を受けました。その上に乗るラップも完璧。「だからそれは~」という歌いだし、曲の中で登場しない「トリミング」という言葉。
音楽の銀河の中を「マッシブにまっすぐに」突き抜けていくイルリメさんの楽曲、これはほ~んの一握りですので、ぜひ皆さまも。
tofubeats